秋バテを防ぐ!管理栄養士おすすめの食べ方と食材

管理栄養士・料理家の板垣好恵です。

夏の暑さが和らぎ、過ごしやすい季節になってきましたね。一方で、体がだるい、食欲が出ない、疲れがとれない…そんな不調を感じていませんか?これらは“秋バテ”と呼ばれる状態かもしれません。


季節の変わり目は気温や生活リズムの変化が大きく、体がうまく対応できずに不調が出やすい時期です。今回は、管理栄養士の視点から「秋バテの原因」「予防のために取り入れたい食べ方」をご紹介します。

秋バテの主な原因

秋バテは、夏に溜まった疲れ生活習慣の乱れが回復しきらず、気温差や食生活の偏りが重なって起こります。体に負担をかける要因を理解することで、予防につながります。

代表的な原因は次のとおりです。

自律神経の乱れ:昼夜の寒暖差や冷房の影響で体温調整が難しくなる 栄養の偏り:夏に冷たい麺や軽めの食事が続き、栄養不足を引きずっている 夏の疲れの持ち越し:紫外線や睡眠不足によるダメージが回復しきれていない

こうした要因が重なり、「食欲不振」「頭痛」「めまい」「倦怠感」などの症状が出やすくなります。

秋バテ予防に役立つ栄養素と食材

秋バテを防ぐには、偏りがちな栄養を補い、自律神経や体のリズムを整えることが大切。特に次の栄養素を意識するのがおすすめです。

  • ビタミンB群
    糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変える際に必要な栄養素。足りないと「食べても疲れが取れない状態になりがちです。
     ▶ 豚肉、まぐろ、さけ、玄米、納豆など

  • カリウム
    体内の余分な水分や塩分を排出する働きがあり、冷房で冷えた体の循環改善にも役立ちます。
     ▶ きのこ、里いも、ほうれん草、バナナなど

  • 食物繊維
    腸を整えることで免疫力を支えると同時に、便秘やだるさの改善にもつながります。水溶性・不溶性の両方をバランスよく摂りましょう。
     ▶ ごぼう、さつまいも、豆類、海藻など

これらの栄養素をまとめて摂れるように、献立を工夫するのがポイントです。

 

簡単に取り入れられる食べ方の工夫

忙しい日常でも続けられる「ちょっとした工夫」で、秋バテ予防は十分に可能です。特別な食材を用意しなくても、身近なもので取り入れられますよ。

【豚肉ときのこの炒め物】 豚肉のビタミンB群ときのこのカリウムを一緒に摂れる、定番ながら栄養満点のおかず。味付けを生姜やにんにくにすると体を温める効果も期待できます。 【さつまいもごはん】 秋の味覚であるさつまいもは食物繊維が豊富。ごはんに加えるだけで腸内環境をサポートし、甘みも楽しめます。冷めても美味しいのでお弁当にもおすすめ。 【根菜と豆腐のみそ汁】 体を温める根菜と良質なたんぱく質を含む豆腐をあわせたみそ汁です。温かい汁物は自律神経を整え、冷えや疲れを和らげてくれます。

 

まとめ

秋バテは、夏の疲れを引きずったまま季節を迎えることで起こりやすい不調です。だるさや食欲不振を感じるときこそ、栄養バランスを意識した食事で体を整えることが大切です。
旬の食材を上手に取り入れ、秋を元気に過ごしましょう。

 

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