子どもごはんの基本|栄養バランスは「完璧」を目指さなくていい

こんにちは、管理栄養士の板垣好恵です。

子どもの食事について、
「栄養バランスはこれで合っているのかな」
「毎日ちゃんと作れていないけど大丈夫かな」
などと、悩んだことはありませんか?

情報があふれる今、子どもごはんは「頑張るもの」「正解を守るもの」になりがちです。
ですが、管理栄養士として、そして日々子どもの食事に関わる中で感じるのは、子どもごはんは正解を追い求めるほど苦しくなりやすいということです。

この記事では、子どもごはんの栄養バランスをどう考えればいいのかを、管理栄養士の立場から分かりやすく解説します。

子どもごはんで多くの人が悩む理由

子どもごはんの相談で多いのは、
「何をどれくらい食べさせればいいのかわからない」
「好き嫌いが多く、まわりと比べて不安になる」
という声です。

SNSや雑誌などのメディアでは、子どもにとっての理想的な献立や、栄養の話がたくさん目に入りますよね。
その結果、いつの間にか「できていない自分」に目が向き、親自身が食事の時間がプレッシャーになってしまうことも少なくありません。

本来、食事は子どものカラダと心を育てるためや、食べることを楽しむもの
不安や焦りの中で行うものではありません。

栄養バランス=毎食きっちり、ではない

栄養バランスという言葉を聞くと、
「毎食、完璧に整えなければいけない」
と思ってしまう方も多いかもしれません。

ですが、栄養はもっと長い時間軸で考えて大丈夫です。

1食・1日・1週間で考える

1食で足りなかった栄養は、次の食事で補えばいい。
1日で偏ったとしても、翌日以降で調整すればいい。
さらに言えば、1週間単位で見て整っていれば問題ありません

こんな風に捉えれば、少し気持ちがラクになり、
子どもごはんをポジティブに向き合いやすくなりませんか?

食事は毎日のことです。
毎回の食事に「完璧」を求めるよりも、
続けられることを優先する方が、結果的に気持ちも栄養も安定していきますよ。

「食べない」「偏食がある」と悩むご家庭も多いですが、
偏食については別の記事で詳しく整理しています。
▶偏食は直すものじゃない?子どもが食べないときの考え方と関わり方

子どもごはんの栄養バランス:家庭ごとに違っていい「ちょうどいい基準」

子どもごはんに「これが正解」という形はありません。

仕事の有無や忙しさ 子どもの年齢や性格 家族構成 家庭の生活リズム

これらは家庭ごとに違います。

だからこそ、ほかの家庭と比べる必要はなく、同じようにできなくても大丈夫なのです。
大切なのは、その家庭の中で無理なく続けられる基準を見つけること。

例として、私の実体験をお話しします。

私は2児の子育てをしておりますが、
1人目の長女の時と、2人目の長男の時では、子どもごはんに対する考え方も基準もまったく違いました。

1人目のときに大切にしていたこと

1人目の長女のときは、時間にも気持ちにも比較的余裕がありました。
栄養バランスや品数を意識し、
「主食・主菜・副菜をそろえること」
「できるだけ決まった時間に食事をすること」
など、生活習慣を整える視点で子どもごはんに向き合っていたと思います。

ごはんの時間そのものも大切にしたくて、
テレビを消したり、声かけを意識したりと、
「理想的な子どもごはん」を目指していました。

2人目になると、現実は大きく変わった

ところが、2人目の長男が生まれると状況は一変しました。

上の子の送迎や習い事、
姉弟それぞれの生活リズムの違い、
同時に泣いたり、話しかけられたり、
「ゆっくりごはんに集中できない」場面が一気に増えました。

1人目のときのように品数や理想的な形にこだわることは正直難しくなり、ちゃんとできていない自分にイライラすることも多かったです。
そこで私は、子どもごはんの基準を少しずつ変えていきました。

基準を変えたことで、楽になったこと 毎食の栄養バランスにこだわりすぎない 品数が少ない日があっても気にしない 1日・2~3日・1週間で整ってればOKと考える 完璧を追いすぎない 

そう考えるようになってから、
食事の時間に感じていたプレッシャーが、少しずつ減っていきました。

子どもごはんは、その時々の家庭の状況に合わせて変わっていい
1人目と同じようにできなくても、それは「できていない」のではなく、
今の家庭に合った形に調整しているだけなのだと思うようになりました。

このような実体験から、

それぞれの家庭の中で、
「これなら続けられる」
「これなら笑顔で食卓に向かえる」
そんな基準こそが、その家庭にとっての正解なのだと感じています。

管理栄養士として大切にしている考え方

子どもの食事は、正解を探すほど、正解を追い求めるほど苦しくなります。
食事は毎日のこと。家庭ごとに“続けられる形”こそが正解です。

これらのことから、管理栄養士としてお伝えしたいのは、

親が子どものために食育や栄養について学ぶことは素晴らしいですし、もちろん基本的な知識はあるに越したことはないですが、
それと同様に「暮らしに合っているか」の視点も大切にしてほしいということです。

食事は、誰かに評価されるものでも、まわりと比べるものでもありません。
子どもと一緒に過ごす時間の中で、少しずつ整っていけば十分です。

子どもごはんは、頑張りすぎなくて大丈夫。
「ちゃんとしなきゃ」を手放し、続けられる形を見つけることも、子どもの成長を支えるひとつのポイントになりますよ。

子どもごはんを考える上で欠かせない「食育」の視点や
食育の考え方については、こちらの記事で詳しくまとめています。
あわせてぜひご覧ください。
▶食育とは何?家庭でできること|「ちゃんとやらなきゃ」を手放す考え方

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